先日、私がインスタグラムに投稿しました「誹謗中傷・名誉棄損・営業妨害」疑惑の件。
大手不動産会社(大手Aとする)の代理人(弁護士)より連絡がありました。
偶然にも過去に法廷で争ったことのある弁護士(代理人Bとする)さんでした。
ここからは代理人Bの発言を思い出しながら出来るだけ忠実に書きます。
大手AはSNSの投稿を知って社内調査(社員への聞き取り等)を行った。
投稿内容と一致する不正や違反およびそれに近い不正や違反が実際に(多数?数十件?数件?)あった。
SNS投稿がどの取引のどの不正を指しているかは分からない。
当社と大手Aとの取引の中にも実際に大手Aの不正や違反があった。
直近で大手Aの不正や違反を知らずに関与してしまった不動産会社を(数社?数十社?)ピックアップしているそうです。
投稿者が他に書いていたとされる高槻市の工務店・大東市の不動産会社・ハウスメーカーの件については無関係なので何も知らないそうです。
当社(私)がSNS投稿者として疑われている訳ではなく、大手Aの依頼で動いている代理人Bが私の事を覚えており「見覚えのある貴社の名前を見かけて連絡しました」とのことでした。
私からするとどの取り引きの事か分からないし、いつどこで不正や違反があったかも知らないので「そうなんですね」としか言いようのない内容でした。
私が代理人Bに投稿者を探し出してどうするのか?と尋ねたところ
代理人Bは損害賠償請求できるような事案ではないので探さないし何もしないと言っていました。
理由を尋ねると違法性阻却事由に該当するだろうし、仮に該当しなくても以下の内容を踏まえると投稿者を探したり訴訟するメリットがないそうです。
■公共性/公共の利害に関する事実に係ること。
■公益目的/興味本位ではなく、社会(不特定多数の人)の利益のためや注意喚起で書かれたもの。
■真実性/内容が真実・事実であること。
1.真実の書き込みでかつ公共性・公益性が揃っていれば免責要件で誹謗中傷・名誉侵害による無形損害の賠償(名誉棄損)・営業妨害にはならないそうです。
2.評論・意見の範囲があり、「オススメしない」、「もう行かない」、「行かない方が良い」、「気を付けた方が良い」「関わらない方がいい」このあたりの文言は表現の自由・論評・意見に該当するので誹謗中傷・名誉侵害による無形損害の賠償(名誉棄損)・営業妨害にはならないそうです。
(例①)〇〇市□□町2丁目にあるラーメン屋△△へ行った。ラーメンに虫が入っており危うく食べそうになった。衛生管理が出来ていなくてとても悪質なラーメン屋だと思った。もう絶対に行かないし皆さんも気を付けた方が良いです。
(例②)●●市■■町1丁目にある工務店▲▲からマイホームを買った。
施工ミスがあり改善を求めたが誠意のある対応はしてくれないし建築基準法にも違反していた。ここの工務店はお勧めできないのでご注意ください。
上記の例①例②は公共性・公益性・真実性から考えて何も問題ないそうです。
3.投稿から短期間(2~3日程度)で投稿自体が削除されているそうで自浄作用があるから責任追及もしにくいそうです。
4.投稿者は業界についてある程度詳しい人物だと代理人Bは予想しているそうです。強力な弁護士が付いている可能性もあり「不当な訴えだ」と反訴される可能性があるそうです。
5.業界に詳しい人物の場合、他の事実や真実を知っている可能性があり下手に提訴をすると余計なことまで公になりダメージが大きくなると言っていました。
(業法違反、脱税、薬物、犯罪行為、不倫、違反建築、反社との関係等々)
6. 誹謗中傷・名誉侵害による無形損害の賠償(名誉棄損)は投稿内容が真実であり事実であり公益目的だと思われる内容の投稿なので争わない。
7. 営業妨害はいつどのようにしていくらの損害があったのか逸失利益を証明できないので争わない。
8.提訴し仮に勝訴したとしても得られる利益は少額なので割に合わないから争わない。
9.上記①~⑧の理由からこれ以上は関わらない・追及しない方が得策だと大手Aと相談し決めたそうです。
そもそもこんな投稿や書き込みは日常茶飯事だから今回改まって決めた事ではなく、公共性・公益性・真実性のあるもの、もしくはそれに近い物も含めて関わらず追求せず放っておけば良いと考えているそうです。
30分ほどのやり取りでしたが文章化するととても長くなってしまいました。
面識のある弁護士さんだったので事細かに詳細を教えてもらえました。
当社も過去にSNS上で不本意な書き込みをされたことがあります(把握しているもので2件。気付いていないだけで実際にはもっとありそう)が代理人Bとほぼ同様の見解です。
とくに②③④⑧は同じ考えでした。
書き込まれた時はとても嫌な気分になりましたが、実際のところその投稿(書き込み)で
実際に被害が出たか?
どう売り上げに影響したか?
どう集客に影響したか?
名誉棄損になるほどそもそも当社に名誉があったか?
当時はそんなことを考えたように記憶しています。
弁護士さんとは終始、和やかに昔を懐かしみながら楽しい時間を過ごせました。

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